概要
『スーパーリアルベースボール'88』は、パックス・ソフトニカがファミコン向けに開発し、1988年にバップが日本で発売した野球ゲームである。ナムコが『プロ野球ファミリースタジアム』の発売で野球ゲームの市場を盛り上げたあと、多くの会社が野球ゲームへの需要に応えようとした。本作は、日本のプロ野球組織から12球団とその選手の正式名称を使う許可を得たことで、他の野球ゲームとの差別化を図った。これは当時として画期的な特徴だった。また、実在の球場を実際の名称で描いた最初のゲームでもあり、その球場は本作の発売の少し前に開業したばかりの東京ドームだった。元モントリオール・エクスポズで当時読売ジャイアンツに在籍していた外野手・一塁手のウォーレン・クロマティが、本作の宣伝役に起用された。さらに差別化のため、開発者は『プロ野球ファミリースタジアム』をはじめ多くの野球ゲームが用いていたコミカルな見た目ではなく、フィールド上の選手をよりリアルに描く手法を選んだ。加えて、打者がボールを打ったあとも、フィールドを俯瞰する視点に引くのではなく、ボールにかなり近い視点のままとなる。こうした変更や宣伝の努力にもかかわらず、打撃・投球・守備の操作がかなり複雑で、多くのプレイヤーにとって容易ではなかったため、非常に遊びにくいゲームとみなされた。