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概要
『パンチアウト!!』(北米では当初『Mike Tyson's Punch-Out!!』として発売)は、任天堂が1987年に開発・発売したNintendo Entertainment System(NES)向けのボクシング格闘スポーツゲームである。パンチアウト!!シリーズの一作で、アーケードゲームの『パンチアウト!!』と『スーパーパンチアウト!!』(とくに後者)の両方を、いくらかの変更を加えて移植したものである。『パンチアウト!!』では、リトル・マックというボクサーがプロボクシングのサーキットを勝ち上がり、個性豊かな架空のボクサーたちと次々に対戦し、最後に実在のボクサーである当時の世界ヘビー級王者と戦う。その相手はオリジナル版ではマイク・タイソン、後の版ではミスター・ドリームである。リトル・マックの技は、ほとんどの対戦相手に比べて限られている。パンチは左右のジャブ、左右のボディブロー、そして強力なアッパーカットだけである。アッパーカットはスターを獲得したときにしか使えず、スターは通常、相手が特定の攻撃を繰り出す直前か直後にカウンターパンチを当てることで得られる。スターは最大3つまで獲得できる。アッパーカットを出すには、スターを得た状態でスタートボタンを押す必要がある。防御としては、左右によける、しゃがむ、ガードを上げてパンチを防ぐことができる。リトル・マックにはハートメーターもあり、相手に打たれると3減り、攻撃を防いだときや、相手に自分の攻撃を防がれたりかわされたりしたときに1減る。ハートメーターが0になると、リトル・マックは一時的にピンク色になって疲れ切った様子になり、攻撃はできなくなるが、よけたりガードしたりはできる。この状態では、相手のパンチをかわすことでしかハート(と通常の色)を取り戻せない。ダウンするとハートはすぐにすべて失われるが、立ち上がることでいくらか回復する。試合の決着は、ダウンした選手が10秒以内に立ち上がれない場合のノックアウト(KO)、1ラウンドに3回ダウンした場合のテクニカルノックアウト(TKO)、3ラウンドを戦い終えても明確な勝者がいない場合の判定のいずれかである。判定で勝つには、相手にパンチを当てたりダウンを奪ったりして、一定以上の得点を積み上げなければならない(判定勝ちに必要な得点は相手のボクサーによって異なる)。ただし、この方法では勝てない試合もあり、相手をノックアウトしなければ自動的にプレイヤーの負けになる。マックが1試合で立ち上がれるのは3回までで、4回目のダウンでは立ち上がれずノックアウト負けとなる。ランキング上位の相手に初めて負けたときは、再戦の機会が与えられる。ただしタイトルマッチで負けると、ランキングが下がる。マイナーサーキットとメジャーサーキットでは1つ、ワールドサーキットでは2つ下がる。再戦で負けると1つ下がり(すでにそのサーキットの最下位でない限り)、再び勝ち上がらなければならない。3回目の負け(連続である必要はない)でゲームは終わる。例外はマイク・タイソン/ミスター・ドリームとの最終戦で、彼らに負けると自動的にゲームオーバーとなる。